元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
瑠衣はそのままマンションに車を走らせた。

一緒に入浴して、お互いの髪を乾かし合い、ラフな格好に着替えると、瑠衣はワインセラーからワインを一本持って、ソファに座る杏奈の隣に座った。

「これ、俺たちの生まれた年のワイン。」
「えーすごい」
「味見程度にな?杏奈は」
「うん」
あまりお酒が得意ではない杏奈。
瑠衣は見越してソフトドリンクも用意をしている。
「それからこれ。」
「なに?」

そう言って瑠衣は【WHITE】でオーナーから瑠衣が預かっていた大きな紙袋から大きな箱を出した。
「なになに?」
杏奈も期待を込めた瞳で瑠衣の方を見る。
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