元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
「俺たちって一途だよなー」
「え?」
一緒に大きなベッドに横になり眠りにつくまで話をしていた二人。
新婚旅行から戻り、新しい日常がはじまったばかりだ。
瑠衣に腕枕され、ぴったりと体をつけていた杏奈が瑠衣の方を見上げる。
「一途だろ?同じ人をこんなにもずっと思い続けてさ。」
「そうだね」
「心が離れること、一度もなかったなんて、それも奇跡だよな。」
しみじみという瑠衣に杏奈も頷く。

「こんなに世界には人がいるのに。」
「うん」
「杏奈じゃなきゃだめだ」
「・・・」
「そこは間髪入れず、瑠衣じゃなきゃダメだっていうとこだろ」
「っふふ」
「ふふっじゃないだろ」
「ふふふ」
「ふふふって。」
杏奈の反応に瑠衣が少し不満そうに杏奈を見る。
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