元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
「連休最後の夜、なにしよっか」
瑠衣の言葉に杏奈がすぐに答える。
「ソファで毛布にくるまって、映画を観る。」
「了解。」
二人は座り心地の良いソファを新しく買った。
二人で寄り添い寝転がれるくらい大きなソファ。
週末にはこのソファで映画を観たり、おいしいものを食べてまったりとするのが二人の楽しみだった。

でも最近杏奈はこのソファで寝てしまい、気づくと瑠衣にベッドに運んでもらっていることが多い。

「そのままきっと寝ちゃうな。杏奈。」
「かもね。実は今も寝そうだもん。」
「寝てもいいぞ?任せろ。」
そう言って両手を広げる瑠衣に杏奈が笑う。
「嘘。休み最後の夜なのに寝たらもったいないでしょ」
「だな。最後の夜は楽しまないとな」
杏奈の腰に手をまわし、グイっと湯船の中で体を回転させる瑠衣。
杏奈の体は簡単に瑠衣に後ろから抱きしめられてしまった。
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