元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
「病院行こう。病院に連絡するから一回ベッドに横になれるか?」
「痛い・・・痛い・・・」
杏奈の体を慎重にベッドに横にしても、杏奈は痛みに体を小さくして脂汗を額に滲ませていた。

産婦人科に連絡をした瑠衣。すぐに病院に来るように言われ、瑠衣は杏奈の診察券や保険証を用意すると、杏奈の体を抱き上げて車へ向かった。

「大丈夫。頑張れ」
助手席を倒して痛みに顔をゆがめている杏奈の手を握りながら瑠衣は病院へ車を走らせた。
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