元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
そして・・・



まぶしい光に目を開けるとそこには大きな体を小さくして、大切に大切に我が子を抱く瑠衣の姿。

生まれたばかりの息子を大きな体で守るように抱く背中に頼もしさと愛しさがこみ上げる。

「強い男になれよ?ママを守れる男になれよ?でも俺からママをとらないでくれよな。ママはパパのだからな?今だけだぞ?ママを半分こするのは」
訳のわからない話を真剣にしている瑠衣に思わず吹き出して笑う杏奈。

「もう少し寝てろ。昨日寝てないだろ?」
「大丈夫」
いつの間にかかけられていた毛布をソファに置き、杏奈が立ち上がり瑠衣と息子の方へ近付く。
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