ずっと隣で
2016
相変わらず飲み会の回数は多い。この時は月2くらいで開催されていた。
飲み会の場所は私の家からは少し遠いところなため、毎回ホテルに泊まっていた。
朝までコースがほとんどだからホテルの滞在時間はかなり短い。だから今日こそは早くホテルに戻ってゆっくりしようと思いながら行った飲み会。その日も結局楽しくなっちゃっていつも通り朝までコース。笑

3次会まで残ったのは私を含め4人。もちろんそこにコウキもいた。外はもう明るく、
みんなかなり酔っていた。1人の先輩が
「も~ナオの泊まるホテルに行っちゃ
う?」
とふざけて提案してきた。
私ももういいかと思い了承した。
1人で泊まる予定だったから普通に考えて
シングルベッド。男女2:2。どんな寝かたになるのだろう…と今さら不安に。
まさかのベッドの上下半分に分かれ、
私の隣はコウキだった。好きなわけではなかったが距離が近く変な緊張感に襲われた。ドキドキが止まらない。
コウキが口を開いた。
「ゴメン。今日髪染めたから臭いかも…」
「そう?」と頭をクンクン。臭いどころか
シャンプーのいい匂い。
「めっちゃいい匂いするけど」とクンクン。
これでスイッチが入ってしまったのか、上半分で2人が寝ているのにもかかわらずキスをされた。私も心地よくなってしまい身を委ねた。そのまま体を触られ…未遂ではあったがそんな感じになってしまったのだ。
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