捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「……あの、本当にいいんですか? こんな平社員の言うことを真に受けてしまっても。もし私が自分の合わない人を辞めさせたいと思って進言したらどうするんですか?」
「今のところ、そういった進言をされた覚えはないな。社内調査をしてくれとは言われたが、それだけだろう」
「ほかにもいろいろあるじゃないですか。社長と直接話せるなんて、自分に都合がいいように言える絶好の機会なんですよ。しかも、いつも『わかった』って聞いてくださって」
「だったら理解できないと言ってほしいのか?」
「そういうわけじゃありません……」
今のは冗談のつもりだったのだろうか。なぜか社長が笑っている。
「天津は嘘を吐けないタイプの人間なんだな」
「……それは褒めているんですか?」
「ああ」
「今のところ、そういった進言をされた覚えはないな。社内調査をしてくれとは言われたが、それだけだろう」
「ほかにもいろいろあるじゃないですか。社長と直接話せるなんて、自分に都合がいいように言える絶好の機会なんですよ。しかも、いつも『わかった』って聞いてくださって」
「だったら理解できないと言ってほしいのか?」
「そういうわけじゃありません……」
今のは冗談のつもりだったのだろうか。なぜか社長が笑っている。
「天津は嘘を吐けないタイプの人間なんだな」
「……それは褒めているんですか?」
「ああ」