捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 涼さんの肩を掴んで刺激から逃れようとすると、さっきより荒っぽく手首を掴まれてソファに押し倒される。

 見下ろされて胸がきゅんとした。三年前から知っていたけれど、余裕のない涼さんは妙な色気がある。

 ――この人にこれから抱かれるのだ、ということを強く意識させられた。

「ベッド……行かないの……?」

「鳴が寝ている」

「あ……」

 一瞬、気持ちが『母親』に引き戻される。流されている場合ではないのではないか。こんなことをしている場合ではないだろう――。

 けれど、閉じた両足の間に膝を割り入れられてまた『女』に戻される。

「……ぁ、んっ……」

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