捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 シャツをまくられてそこにも数え切れないくらいのキスを落とされた。背中へ滑った指が器用に下着を外して、私の身を守るなにもかもを剥ぎ取っていく。

 不意に涼さんがキスをやめて顔を上げた。

 私の身体の柔らかな場所をたしかめるように触れて、軽く眉を寄せる。

「三年間で、俺以外の男としたのか?」

「……涼さんとしかしたことない」

 なんとなく責められているようでむっとした。

「涼さんはどうなの?」

 盛りの成人男性が三年も耐えるのは厳しいものがあるだろう。ましてや、涼さんはかなり求めてくるタイプだ。それを知っていただけに反撃として咎めてみたけれど、言ってから後悔する。

「……やっぱり聞きたくない。ほかの人ともしてたなんて――」

「お前以外抱きたいと思わない」

< 214 / 462 >

この作品をシェア

pagetop