捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「今までちゃんと話したことはなかったと思うけど、うちは母子家庭なの。小さいときに両親が離婚して」
私が告げた住所を登録すると、涼さんは車を走らせ始める。
「……たしかに聞いたことがないな」
「そういうの、興味ないでしょ」
「…………」
「芽衣子の名前だって覚えてなかったぐらいだもんね。むしろよく鳴をすぐ覚えたなって感心しちゃった」
「鳴のことは好きだからな。お前に似てかわいい」
「……それはどうも」
黙ったまま聞いていてくれればいいのに、なぜか突然褒められてしまった。恥ずかしく思いながら、話を元に戻す。
「うちの母親は……芽衣子が言うには最低の親なんだって。私は搾取子って言うらしいよ」
「なんだ、それは」
私が告げた住所を登録すると、涼さんは車を走らせ始める。
「……たしかに聞いたことがないな」
「そういうの、興味ないでしょ」
「…………」
「芽衣子の名前だって覚えてなかったぐらいだもんね。むしろよく鳴をすぐ覚えたなって感心しちゃった」
「鳴のことは好きだからな。お前に似てかわいい」
「……それはどうも」
黙ったまま聞いていてくれればいいのに、なぜか突然褒められてしまった。恥ずかしく思いながら、話を元に戻す。
「うちの母親は……芽衣子が言うには最低の親なんだって。私は搾取子って言うらしいよ」
「なんだ、それは」