捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
以前、記者たちに向けたものと同じ敵意を感じさせたけれど、母はまったく気にした様子がない。
「あんた、いいとこの坊ちゃんで社長なんでしょ? 翠と結婚したなら、もう親戚よね。だったらうちに毎月生活費を振り込んで。それから、勝手に娘を奪った慰謝料。一億くらいすぐ出せるんじゃないの? じゃないとまた、なにか週刊誌に流しちゃうかもしれないわよ」
「やめてよ、なにを言ってるかわかってるの?」
「黙ってなさい。あんたが馬鹿じゃなかったら、もっとあたしにいい生活をさせようと思って当然でしょ。母親なんだから」
「っ……」
「なに、その顔。お母さんに文句でもあるの? 三年も連絡しないで、こっちだってあんたに言いたいことしかないのよ」
はあ、と露骨な溜息を吐かれる。
「あんた、いいとこの坊ちゃんで社長なんでしょ? 翠と結婚したなら、もう親戚よね。だったらうちに毎月生活費を振り込んで。それから、勝手に娘を奪った慰謝料。一億くらいすぐ出せるんじゃないの? じゃないとまた、なにか週刊誌に流しちゃうかもしれないわよ」
「やめてよ、なにを言ってるかわかってるの?」
「黙ってなさい。あんたが馬鹿じゃなかったら、もっとあたしにいい生活をさせようと思って当然でしょ。母親なんだから」
「っ……」
「なに、その顔。お母さんに文句でもあるの? 三年も連絡しないで、こっちだってあんたに言いたいことしかないのよ」
はあ、と露骨な溜息を吐かれる。