捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「俺たちに二度と関わるな。そうすればなにもしないでおいてやってもいい」
「そ……そんなの聞いてやる義理は……」
「訴えるぐらいの話で済めばいいがな」
「ほ……ほかになにがあるって言うのよ……」
「海外旅行に興味はあるか? 好きな国に飛ばしてやってもいい」
もちろん言葉通りの意味ではないだろう。さらりと言うからこそ、言葉に重みと不穏さがあった。これは涼さんの脅しだ。そしてこの人にはそれを可能とするだけの力がある。そのときが来れば一切躊躇することなく糾弾し、自分の敵を処分しにかかるだろう。
止めたい、と思った。どんな人間であっても母なのだからとまだこんな状況でも思ってしまう。だけど、涼さんの思いやりを否定することもできない。そして正しいのは間違いなく涼さんの方だ。
「そ……そんなの聞いてやる義理は……」
「訴えるぐらいの話で済めばいいがな」
「ほ……ほかになにがあるって言うのよ……」
「海外旅行に興味はあるか? 好きな国に飛ばしてやってもいい」
もちろん言葉通りの意味ではないだろう。さらりと言うからこそ、言葉に重みと不穏さがあった。これは涼さんの脅しだ。そしてこの人にはそれを可能とするだけの力がある。そのときが来れば一切躊躇することなく糾弾し、自分の敵を処分しにかかるだろう。
止めたい、と思った。どんな人間であっても母なのだからとまだこんな状況でも思ってしまう。だけど、涼さんの思いやりを否定することもできない。そして正しいのは間違いなく涼さんの方だ。