捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
まじまじと見たわけではないものの、私が贈られたペンダントのデザインは初めて見るものだった。元社員という以上にもともと趣味でホームページを確認していたこともあって、新作もひと通りは把握している。その中にこんなペンダントはなかったような気がした。
「いや、結婚指輪に合わせて作らせた。オーダーメイドだな」
「え」
「指輪の内側に入れたものと同じ石を使っている」
左手を取られ、薬指から指輪を引き抜かれた。今日までずっと外すことのなかったその指輪の内側には、たしかに同じ色の石がはまっている。
「お前の名前と同じ、翠色の石だ。パライバトルマリンという」
「こんなところに石があったなんて知らなかった……」
「そもそもこの指輪のデザインの名前が『翠』だ。お前だけのものだからな」
「いや、結婚指輪に合わせて作らせた。オーダーメイドだな」
「え」
「指輪の内側に入れたものと同じ石を使っている」
左手を取られ、薬指から指輪を引き抜かれた。今日までずっと外すことのなかったその指輪の内側には、たしかに同じ色の石がはまっている。
「お前の名前と同じ、翠色の石だ。パライバトルマリンという」
「こんなところに石があったなんて知らなかった……」
「そもそもこの指輪のデザインの名前が『翠』だ。お前だけのものだからな」