捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「俺も鳴が好きだな」
一度口にしてみると、少し妙な気分になった。初めて翠に伝えたときとは違う、むずがゆいような感覚。気持ちいいとは思わないが、悪くはない。
「なるくんとおててつなご」
「車に乗るまででいいなら」
「うん」
手を繋いで鳴と外へ出る。つくづく、ここに翠がいないのが残念でならなかった。
その夜、七時を過ぎた頃に翠が帰宅した。
「ただいまー。ごめんね、遅くなっちゃって。これ、おみやげのケーキ……」
言いかけた翠がリビングの惨状を見て絶句する。
見渡す限りの菓子の山。中途半端に開けた袋は床にも散乱しており、個包装の飴やチョコもまきびしのようにばらまかれている。
「なに、これ……」
「パパとね! おかしパーティーしたの!」
「……涼さん、どういうこと」
一度口にしてみると、少し妙な気分になった。初めて翠に伝えたときとは違う、むずがゆいような感覚。気持ちいいとは思わないが、悪くはない。
「なるくんとおててつなご」
「車に乗るまででいいなら」
「うん」
手を繋いで鳴と外へ出る。つくづく、ここに翠がいないのが残念でならなかった。
その夜、七時を過ぎた頃に翠が帰宅した。
「ただいまー。ごめんね、遅くなっちゃって。これ、おみやげのケーキ……」
言いかけた翠がリビングの惨状を見て絶句する。
見渡す限りの菓子の山。中途半端に開けた袋は床にも散乱しており、個包装の飴やチョコもまきびしのようにばらまかれている。
「なに、これ……」
「パパとね! おかしパーティーしたの!」
「……涼さん、どういうこと」