捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「涼さんも今日はありがとう。……でも、しばらくお菓子は禁止ね」

「覚えておく」

 肩をすくめると、やっと俺にも笑顔を向けてくれた。鳴にした分だけ甘やかそうと思ったが、それ以上に甘やかすことにする。

「よし、それじゃあご飯作るね。ふたりとも手伝ってくれる?」

「はーい」

「まずはここの片付けからだな」

 こうしてなにもない穏やかな休日が終わる。

 三年間の空白を埋めるような、幸せな一日だった。


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