捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
短編:質問攻めが好きな親子
「なんでなるくん、きょうほいくえんにいかないの?」
テーブルの上で積み木をしていた鳴が尋ねてくる。
ソファに座って本を読んでいた私は、その声に顔を上げた。
「ママはなんできょうおうちにいるの?」
私が答えるよりも早く質問してきたのを見て、来たかと内心苦笑する。
このぐらいの子供は「なんで」とどんなものにでも疑問を持つものらしい。あくまで調べた知識であって実際はどの程度のものかと思っていたけれど、鳴を見ているとたしかにこれはすごいと思ってしまう。空が青い理由から雲が飛んでいる理由、蛇口から水が出る理由も知りたいし、自分と父親が似ている理由も知りたいと言う。
テーブルの上で積み木をしていた鳴が尋ねてくる。
ソファに座って本を読んでいた私は、その声に顔を上げた。
「ママはなんできょうおうちにいるの?」
私が答えるよりも早く質問してきたのを見て、来たかと内心苦笑する。
このぐらいの子供は「なんで」とどんなものにでも疑問を持つものらしい。あくまで調べた知識であって実際はどの程度のものかと思っていたけれど、鳴を見ているとたしかにこれはすごいと思ってしまう。空が青い理由から雲が飛んでいる理由、蛇口から水が出る理由も知りたいし、自分と父親が似ている理由も知りたいと言う。