捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「パパいると、パパのおひざなの。なるくんはママがいい」
「そう?」
「ママ、いいにおいするから」
(涼さんもいい匂いだと思うけど)
と、反射的に思ってしまった自分が恥ずかしい。三年前と変わらず私の胸を騒がせる男の人の香り。特に好んで香水をつけているところは見たことがなかったから、フェロモンと呼ばれるものなのかもしれない。もしそうだとすると、こんなにも魅了されている自分はなんなのかとまた恥ずかしい気持ちになる。
「パパの匂いは嫌?」
「うんとねー、ママがすき。ふわふわのにおい」
鳴のそんななにげないひと言を聞いて、また涼さんのことを思い出してしまった。
――翠はいい匂いがする。柔らかい匂いだな。
「そう?」
「ママ、いいにおいするから」
(涼さんもいい匂いだと思うけど)
と、反射的に思ってしまった自分が恥ずかしい。三年前と変わらず私の胸を騒がせる男の人の香り。特に好んで香水をつけているところは見たことがなかったから、フェロモンと呼ばれるものなのかもしれない。もしそうだとすると、こんなにも魅了されている自分はなんなのかとまた恥ずかしい気持ちになる。
「パパの匂いは嫌?」
「うんとねー、ママがすき。ふわふわのにおい」
鳴のそんななにげないひと言を聞いて、また涼さんのことを思い出してしまった。
――翠はいい匂いがする。柔らかい匂いだな。