捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「鳴に聞いた」

「パパには秘密ねって言ったのに……」

「俺に知られて困るようなことは最初から言うな。鳴の口は意外と軽いぞ」

 いつの間にか涼さんが私の上に覆いかぶさっていた。片腕がまだ私の下にあるせいで、ひどく密着している。広い胸に自分の胸が押し潰されているのに、苦しさよりもそこから伝わっているであろう鼓動の方が気になってしまう。「なにを聞いたの?」

 涼さんの手がシャツの中に入ってくる。顔を触っていたときのように腰のラインを撫でたあと、邪魔そうに下着のホックを外した。私ですらときどき引っかかるのに、どうしてこんなに手馴れているのだろう。

「俺より鳴の方が好きだというのは聞いた」

「自慢したかったんだね、鳴」

「生意気だ」

「っ、ふ」

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