捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 呼吸ができなくなるまで待ってくれるかと思ったのに、指で足の付け根を擦られて声が漏れてしまった。待っていたとばかりに舌が入ってきて、私のそれと絡んでくる。

「ん、う……っは……」

 私に言わせたいことがあるのではなかったのか。こんなキスをされてなにか話せると思う方がおかしい。

 言ってやりたいのに、一度キスを許してしまえばもう考える力などなくなってしまう。

「っい、あっ……ぁっ……」

 足を閉ざそうとしても涼さんの膝が邪魔をしてくる。どこもかしこもゆっくり時間をかけながら刺激されて、頭の中までとろとろにされるのがわかった。

「そろそろ言えそうか?」

「息子に嫉妬しない、で……よ……」

「お前は鳴に許すくせに、俺に許さないことが多すぎる。不公平だろう」

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