捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 言いかけた言葉の先はキスの中に封じ込められてしまった。忙しなく私の舌を弄びながら、膝の裏に空いた手をかけてくる。そのまま両足を広げられて持ち上げられた。

「ん――」

 涼さんの背中に腕を回し、ほんの少しの隙間もないくらいきつく抱き締める。

 シーツがくしゃくしゃになるまで。汗がにじんでしまうまで。そして、私の声が嗄れるまで。

 その日の夜は、いつもより長かった。



< 338 / 462 >

この作品をシェア

pagetop