捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
短編:義両親と初顔合わせ
私は非常に緊張していた。
それもそのはず、ここは高級料亭。かこんと外から聞こえてくるししおどしの音に、私がびくびくさせられている。
家族でちょっとおいしいものを食べに来た、ということならここまで緊張はしなかった。なぜこんな状態にまでなっているかというと、これから涼さんのご両親と顔を合わせるからである。
(いくらなんでも話が急すぎる……!)
ご両親を待つ涼さんは、私の隣で平然としていた。
彼と顔合わせの話をしたのは昨日の夜。そのうち挨拶を、と言っていたけれど、まさか昨日の今日で場を用意するとは思ってもいない。
「……涼さん、本当に予定を合わせているんですよね? 無理をさせているとか……」
「別に無理をさせても構わないだろう。俺の親だ」
それもそのはず、ここは高級料亭。かこんと外から聞こえてくるししおどしの音に、私がびくびくさせられている。
家族でちょっとおいしいものを食べに来た、ということならここまで緊張はしなかった。なぜこんな状態にまでなっているかというと、これから涼さんのご両親と顔を合わせるからである。
(いくらなんでも話が急すぎる……!)
ご両親を待つ涼さんは、私の隣で平然としていた。
彼と顔合わせの話をしたのは昨日の夜。そのうち挨拶を、と言っていたけれど、まさか昨日の今日で場を用意するとは思ってもいない。
「……涼さん、本当に予定を合わせているんですよね? 無理をさせているとか……」
「別に無理をさせても構わないだろう。俺の親だ」