捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
(意外と気にするんだ?)
「……涼さんもちゃんとかっこいいよ」
かわいいところもあるものだと思いながら、憮然とした顔を見ないように言う。うっかり目を合わせながら言ってしまったら、恥ずかしさでしばらく顔を見られなくなりそうだったからだ。
なのに、涼さんは壁から背を離して私の顔を覗き込んでくる。
「聞こえない」
「聞こえてるでしょ、絶対」
顎を長い指で捉えられそうになり、さりげなく身を引いた。目を合わせるのも照れくさいからやめてほしいけれど、このままでは式の前にキスされかねない。
「だったら言い方を変える。……もう一度言ってくれ」
顎を捉えるのに失敗した手が滑って、私の頬を包み込む。
「……涼さんもちゃんとかっこいいよ」
かわいいところもあるものだと思いながら、憮然とした顔を見ないように言う。うっかり目を合わせながら言ってしまったら、恥ずかしさでしばらく顔を見られなくなりそうだったからだ。
なのに、涼さんは壁から背を離して私の顔を覗き込んでくる。
「聞こえない」
「聞こえてるでしょ、絶対」
顎を長い指で捉えられそうになり、さりげなく身を引いた。目を合わせるのも照れくさいからやめてほしいけれど、このままでは式の前にキスされかねない。
「だったら言い方を変える。……もう一度言ってくれ」
顎を捉えるのに失敗した手が滑って、私の頬を包み込む。