捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 一度されてしまえば、もう一度求めたくなる。この人に触れられるとうれしくて、欲張りになる自分がいる。許していなかった結婚前でさえそう思った私に勝ち目なんて最初からない。

「鳴が起きるまでね」

「……すぐ邪魔をしに来るからな」

 ふたり同時に笑って、どちらからともなく口付け合う。

 内緒の時間はひそやかに始まったのだった。


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