捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「……どうしてそんなことを言うの」
「さっちゃん、かわいいから。でもおれはかわいくないでしょ」
「かわいいよ。私から見ればふたりとも同じくらいかわいい」
うれしいともありがとうとも言われず、胸に顔を押し付けられる。かつてはあんなに自分の思ったことを口にしていたのに、こういうところまで涼さんに似ないでほしい。
「鳴はこれからお兄ちゃんになるけど、お兄ちゃんだからってなんでも我慢しなくていいんだよ。ちゃんと全部聞くから、思ったことがあったら話してね」
「……うん」
「……今日は一緒に寝よっか」
ぴく、と反応したのは鳴ではなく涼さんだった。
「涼さんもいいよね? みんなで寝ても」
「悪いとは言えないな」
「ほんとに?」
「さっちゃん、かわいいから。でもおれはかわいくないでしょ」
「かわいいよ。私から見ればふたりとも同じくらいかわいい」
うれしいともありがとうとも言われず、胸に顔を押し付けられる。かつてはあんなに自分の思ったことを口にしていたのに、こういうところまで涼さんに似ないでほしい。
「鳴はこれからお兄ちゃんになるけど、お兄ちゃんだからってなんでも我慢しなくていいんだよ。ちゃんと全部聞くから、思ったことがあったら話してね」
「……うん」
「……今日は一緒に寝よっか」
ぴく、と反応したのは鳴ではなく涼さんだった。
「涼さんもいいよね? みんなで寝ても」
「悪いとは言えないな」
「ほんとに?」