捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
鳴に信じられないという顔で見られた涼さんが目を細める。
「どうして嘘を吐く必要があるんだ」
「だってパパはママと寝たいでしょ。ひとりで寝られないから」
「……翠に言われたのか?」
「うん。パパは寂しがり屋なんだって」
「翠」
「間違いじゃないと思うけど?」
なぜ涼さんが一緒に寝たがるかなんて、本当のことを言うわけにはいかない。一番の理由は『そういうこと』をしたいからだ。ほかに挙げるとすれば、私にくっついて眠りたい、誰よりも遅く私に「おやすみ」を言って、誰よりも早く「おはよう」を言いたい、といったところだろうか。
総括すれば『寂しがり屋』だろう、たぶん。
「今日はおれがママとふたりで寝てもいい?」
「明日、俺に返すなら譲ってやってもいい」
「どうして嘘を吐く必要があるんだ」
「だってパパはママと寝たいでしょ。ひとりで寝られないから」
「……翠に言われたのか?」
「うん。パパは寂しがり屋なんだって」
「翠」
「間違いじゃないと思うけど?」
なぜ涼さんが一緒に寝たがるかなんて、本当のことを言うわけにはいかない。一番の理由は『そういうこと』をしたいからだ。ほかに挙げるとすれば、私にくっついて眠りたい、誰よりも遅く私に「おやすみ」を言って、誰よりも早く「おはよう」を言いたい、といったところだろうか。
総括すれば『寂しがり屋』だろう、たぶん。
「今日はおれがママとふたりで寝てもいい?」
「明日、俺に返すなら譲ってやってもいい」