捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
涼さんが『ドルチェ』の社長だと知ってひっくり返りそうになっていたのはつい先ほどのこと。それでも、昨日痕が残るまで叩いたことを後悔していないらしい。
涼さんにはほんの少し申し訳ない気持ちもあったけれど、私もちょっとすっとした。あの人はそうされてもおかしくないことをしているのだから。
「でも、今後『ドルチェ』にかかわる会社と仕事ができなくなったら? そのせいでここが潰れるようなことになったら、私……」
「どうせちっちゃい会社だもの。みんなにはごめんって言って畳む。それでもう一発殴りに行く」
「だめだよ、そんなこと言わないで」
「グーで殴ってやればよかった」
「……私もまだ殴ってないのに」
「思いっきりやればいいのよ。武器が必要になったら言って。金属バットでも用意しておくから」
涼さんにはほんの少し申し訳ない気持ちもあったけれど、私もちょっとすっとした。あの人はそうされてもおかしくないことをしているのだから。
「でも、今後『ドルチェ』にかかわる会社と仕事ができなくなったら? そのせいでここが潰れるようなことになったら、私……」
「どうせちっちゃい会社だもの。みんなにはごめんって言って畳む。それでもう一発殴りに行く」
「だめだよ、そんなこと言わないで」
「グーで殴ってやればよかった」
「……私もまだ殴ってないのに」
「思いっきりやればいいのよ。武器が必要になったら言って。金属バットでも用意しておくから」