君と運命
セミの声が止んで太陽とは違う夕日の明るさが窓から入ってきた。


バサッ。

「あーーー」

2人同時に背伸びをした。

「終わったーーー」

宿題が終わった嬉しさを素直に喜んでいるシュウカ。

私は疲れきったオーラをだし冷たい目でシュウカを見た。

その視線に気づいたシュウカは

「タキナありがとう」

と言って抱きついてきた。

その愛らしい笑顔に許してしまおうかと思ったけど



やめた。

今度は私が笑顔で

「いいよシュウカ。そのかわり…」

ピタッとシュウカが止まった。


ナイスだよその顔。




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