甘い恋には程遠い

首を横に振りたないって
心が拒絶してるのが分かった。でも…

桃花「今日は一恋と食べるから。」

慧「そう。」

そんな事に今更、気付いても遅い。
もうマミちゃんに返事した後やから。

今は自分の事よりもマミちゃんの事。
私の不用意な行動で
マミちゃんを傷付ける訳にはいけへん。

『心無い言葉にも笑って、傷付いても笑って
じゃあ、お前はいつ泣くんだよ。』

天の声みたいにその言葉が降ってきた。
大神が弘高くんに言ってた言葉が。

…ほんまに私が傷付いた時
私は泣くんやろか。
誰の胸で…泣くんやろか。

そんな事…いくら考えても分かれへん。

泣きたい気持ちをぐっと堪えた。
きっと…私にはそんな場所。
ないって事に…気付いてるから。
< 145 / 488 >

この作品をシェア

pagetop