甘い恋には程遠い
一恋「あんた、まだ書いてへんの?
それ今日中に提出やで。」
桃花「分かってるよ。
そうゆう一恋こそ、どうなん?」
一恋「私、もう提出したし。」
桃花「え!一恋、進路決めてたん?」
一恋「まあ、漠然と…やけどな。
高校卒業したら一緒に住もかって
弘高に言われてたし、大学行っても
やりたい事ないし。進路指導にある
求人情報見て何個か当たりつけて
就職出来そうな所受けようかなって。
同棲するとなるとお金もかかるし
弘高ばっかに苦労かけられへんしな。」
桃花「…そうなんや。」
しっかり者の一恋の事やから
私とは違うって分かってたけど…
私が想像するよりも一恋は
明確なビジョンを持ってた。