甘い恋には程遠い

慧「それ、成瀬じゃないとダメなんですか?」

でも、また私は扉を開けられへんかった。

担任「え?」

慧「先生が頼めば、きっと成瀬は
嫌がる事なく頷きますよ。
困ってるなら仕方ないですね。
任せて下さい!私が力になります!
って笑顔を浮かべながら
首を縦に振ると思います。
でも、成瀬にだってキツい時はありますよ。
めちゃくちゃ疲れてる日も
早く帰りたいって思う日もあるはずです。」

…何やねん、大神。
何であんたが私の気持ち知ってんねん。

慧「成瀬にばかり頼るのは辞めて下さい。
確かに、あいつは頼まれたら
断れないYESマンだけど…
何でもかんでも首を突っ込む
お節介な人だけど…でもだからって
漬け込むのは良くないですよ。
成瀬が断れない事を知っていて
頼る先生は卑怯だと思います。」

何で…あんたは…そんなにかっこええねん。
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