甘い恋には程遠い
少しだけ悲しそうな表情で。
慧「俺がさ、この学校に転校したい。
姉を自殺に追いやった犯人を見つけて
復讐したいって言ったら…
あの人達…喜んでた。
転校の手続きもアパートの契約も
すぐさまやってくれて…別に
それで良かったけど…俺もそれを
望んでたけど…」
大神の本当を。私に…見せてくれた。
慧「成瀬に復讐の話をした時
刑務所に入る姿なんて見たくないって
言われて…ああ、これだった。って思った。
本当は、俺、止めて欲しかったんだって。
あの日、初めて気付いた。
何だかずっとイライラしてたのは
モヤモヤしてたのは、本当は
止めて欲しかったからなんだって
気付いたんだよ。」