甘い恋には程遠い

桃花「あの時は何にも言葉が
見つかれへんくて
上手い事言われへんだけど…」

慧「もういいって。別に。」

桃花「あんな、私があんたの家族なら。
絶対にあんたを止めたで。
復讐なんてアホな事考えんな!て
殴ってでも止めたで。
後な、もしも私があんたのお姉さんやったら
嬉しないと思うねん。
自分が死んだ後の事なんて分かれへんけど
そのせいで家族がバラバラになって…
弟が不幸な人生を歩む事は
望めへんと思うねん。」

大神の視線は怖いけど…
最後やから全部言おう。

桃花「…言ってなかったけど。
大神に復讐の話聞いた日に
図書館で色々調べてん。
大神のお姉さんの自殺の事。
めちゃくちゃ小さい新聞の記事。
好き勝手書く週刊誌。
…ネットの中の掲示板とか…。」

慧「ああ。そうなんだ。」
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