甘い恋には程遠い

桃花「なあ、大神。
何で、誰とも喋れへんの?
せっかく、教室におるのに
喋らな意味ないやん。」

慧「…話したいと思う奴がいないから。」

桃花「そんなん話してみな分からんやん。
毛嫌いしてたら勿体ないで。」

だって、皆に知って欲しい。
大神ってめちゃくちゃええ奴やでって。

前よりは笑うようになったけど
今よりもっと、大神に笑って欲しい。

桃花「もしかして、あれ?
実はシャイみたいな?
その顔でそのギャップはウケるで。
あんた、東京ではクラスの
中心におるタイプの人やったやろ。」

慧「まあな。」
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