甘い恋には程遠い

慧「…お前。」

桃花「せやから、何やねん。」

慧「俺は、お前と話したい。
つか、友達はお前1人でいい。」

…ちょ…待ってや。あかん。
めっちゃ顔熱い。
告白された訳でもないのに…
めっちゃ嬉しい。

桃花「…何で私なん?」

慧「お前と話してると楽しいから。
多分、東京にいた頃よりも。」

どう反応していいか分からんくて
嬉しいて思てるて思われたくなくて
素っ気ない態度をとった。

桃花「仕方ないから。
あんたの友達第1号になったるわ。」

慧「…何で上から目線なんだよ。」

そのいつも通りのやり取りが
高鳴った心を落ち着かせてくれた。
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