甘い恋には程遠い

桃花「すみません。お待たせしました。
こちら、ホットコーヒーとココアです。
ごゆっくりどうぞ!」

机に飲み物を置いてその場から
離れようとした時、桃花!って
呼ばれた気がした。

振り返るとその人はめちゃくちゃ
かっこええ顔で笑ってた。

篤人「ほんまに気付けへんの?
俺、篤人やで。竜崎 篤人。」

桃花「ええ!!篤人くん?」

篤人くんは私の隣の家に住んでた
4つ上の幼なじみ。
ちなみに、私の初恋の人。

私が小6の頃、高校進学を機に
篤人くんが家を出て行って以来
会った事なかったけど…
相変わらず…篤人くん。かっこええ。

篤人「めちゃくちゃ他人行儀やから
びっくりしたわ。俺の事もう
忘れてんのかな思て。」

桃花「忘れてへんよ!でもごめん。
気付けへんかった。だって…もう…
何年ぶり?えっと…あの時、私が
小学生やったから…6年?え、やばっ。
篤人くん、めちゃくちゃ
大人になってるから、分かれへんかった。」
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