甘い恋には程遠い

篤人「それを言うなら桃花の方こそ。
てか、姿形もないくらい変わってて
驚いたわ。ほんま、大きなったな。」

桃花「え!せやなのに、何で分かったん?」

篤人「今日な。弘高くんに
誘われて来てん。一恋ちゃんの学校の
文化祭行きたいけど1人やと
心細い言われてさ。…ちょうど俺も
こっち帰ってきたばっかりやし
久しぶりに一恋ちゃんにも会いたいし
来てみたら、さっき、一恋ちゃんに
桃花も同じ学校やでって聞いて驚いたわ。
あの勉強嫌いの桃花が一恋ちゃんと
同じ学校に通ってるやなんて。」

桃花「え、あ。うん、それは頑張った。
めちゃくちゃ勉強して入った。
え!どうしよう。思考追いつけへん。
篤人くん、こっち帰ってきたん?」

篤人「うん。ようやく希望が通ってな。
先週からこっちで働いてるよ。
まあ、実家行く訳にも行けへんし
駅前に部屋借りて住んでる。
いつでも遊びに来てええで。」
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