甘い恋には程遠い
慧「いい加減、自覚しろよ!
お前は女なんだって!
いくら力に自信があったって
相手が10人いたらどうする?
太刀打ち出来ないだろ?
大丈夫だなんて言えないだろ?
お前が、今まで周りから
女扱いされて来なかったとしても…
オカンとか。女として有り得へんとか。
言われてきたとしても…」
体を離した大神と目が合う。
その瞳は…微かに潤んでた。
慧「俺にとっては…守りたい人なんだ。
傷付けたくない。怪我させたくない。
大切な彼女なんだ。頼むから…いい加減…
自覚してくれよ。俺は、絶対に…
お前だけは…失くしたくないんだ。」
なんやこれ。ああ…これって…これが…
慧「会いたいなら…言ってくれれば
俺が行くから。待たせる事に
なったとしても…必ず俺が会いに行くから。
…だから…お願いだから…
もう…こんな…事は…やめてくれ。」