甘い恋には程遠い

ーガラガラ

教室のドアを開けると一恋がおった。

珍しい。…いつもは居残りなんて
せえへんのに。

桃花「一恋、まだ居てたん?」

一恋「うん。」

しかも、勉強してるし。

桃花「わー、珍しい!
一恋が教室で勉強やなんて!
就職試験まだやのにどうしたん?」

一恋「就職するの辞めたから。」

桃花「え?」

一恋「保育士の資格取れる
短大行こう思って。その試験勉強。」

桃花「あ、そうなんや!
何で言うてくれへんかったん?
水くさい。」

一恋「桃花は桃花で大変そうやし。
今日も大神くんと勉強してたんやろ?」

桃花「うん。」
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