甘い恋には程遠い
慧「どうした?」
桃花「…一恋…と…弘高くん…
別れた…て…」
慧「そうなんだ。」
桃花「何で?私は…一恋を…
助けたいのに…怒らせんねん…。
大神の言う通りやった。
私は、…また自分の気持ち
押し付けた。」
慧「何言ったの?」
さっき、教室で一恋に言った事を
伝えたら大神は、短いため息をついた。
慧「…どんだけ不器用なんだよ。」
桃花「…だって…」
慧「心配してる。…って
ただ、一言…言葉を添えるだけだろ。
成瀬はいつも、そうしてた。
包み隠さずに思ってる事ちゃんと
言葉にして伝えてた。
それが成瀬の良さだと俺は思う。
いつもみたく、言えば良かった。
竹脇さんにも。ちゃんと。」