甘い恋には程遠い
それでも、次の日のお昼休みに
また屋上へと来られたのは
今朝、大神がおはようって
言うてくれたからや思う。
クラス委員の仕事をしてたら
20分くらい時間が経ってて
遅れて屋上へ向かうと
もうお昼ご飯を食べ終えたんか
大神は文庫本を読んでた。
桃花「何読んでんの?」
慧「ミステリ小説。」
桃花「ふぅん。オモロい?」
慧「まあ、普通。」
桃花「普通って…。普通に何?
普通にオモロいん?
普通につまらんの?
普通の後に何かつくやろ。」
慧「お前、うるさい。
ちょっと黙って。」