甘い恋には程遠い

一恋「これは、私と弘高の問題やねん。
部外者以外の何者でもないやろ。
大体、桃花は首突っ込みすぎやねん。
何の事情も知らんのに
理想論ばっかり振りかざして…腹立つねん。」

一恋とは何回も喧嘩した。
そりゃあ小さい頃から一緒におるから
喧嘩くらいして当然や。

せやけど、ここまで大きい喧嘩。
それこそ、もう友達には
戻れへんのやないやろか?と
思うほどの大きい喧嘩はした事がなかった。

だから、一恋のその言葉は
私の胸に痛みを残して…
涙まで流れ出した。

慧「確かに、そうだよな。
成瀬の語る事は理想論だ。
でも、理想論だったとしても
思い当たる節があるから
腹が立つし、鬱陶しいと
思うんだと思う。
…俺がそうだったから。」

一恋「それで?大神くんは
何が言いたいん?」
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