甘い恋には程遠い

…大神は…これからどうやって
一恋を助けんねやろ。

私には思い付けへん。
今まで散々、色んな人の
手助けをしてきたのに
親友が悩んでる時
私は力になれへんかった。

無力な私とは違って…大神には
何かプランがあるんやろか。

そう思ってたら聞こえてきた。

弘高「俺の気持ちは変われへんよ。」

弘高くんの声が。

弘高「めっちゃ緊張したわ。
大神くんに連絡もろて来てみたは
ええけど、先生に不審な目で
見られるし。ここまで来るの
結構、苦労してんねんで。」

一恋「何で…弘高が…ここにおるねん。」

弘高「一恋を迎えに来た言うて
中に入れてもろてんから
俺の話聞いてくれる?」

一恋「…うん。」
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