甘い恋には程遠い

弘高「せやけど、そんな話されたらさ。
俺としては…。一恋の彼氏としては…
あの子の要求飲むしかないやん。
一恋を守りたいやん。俺も。
あの子の望みは俺と一恋を
別れさせる事や言われたら…
その通りにするしかなかってん。」

一恋がこんな風に感情を露わにする姿を。

弘高「例え、傷付けたとしても
それで、一恋を守れんねやったら。
あの子の気が済むのなら。
受け入れようって思ったよ。
一恋の事が好きやから…
我慢しようって思ったよ。
でも、…アホやな、俺。
1番傷付けてんのは、俺やったわ。」

泣きじゃくる私の背中をそっと
大神が撫でてくれた。
< 437 / 488 >

この作品をシェア

pagetop