甘い恋には程遠い

大神に怒られたから仕方なく
ベンチに座って弁当箱を広げる。

相変わらず美味しいお母さんの
料理を食べながら横目で
大神を見てみたら金髪に近い髪の毛が
キラキラと輝きを放ってた。

今日は生憎の空模様で
いつ雨が降るか分かれへん
どんよりとした空やのに
大神だけは輝いてた。

ああ、そりゃあモテるわ。
横顔、めっちゃ綺麗やん。

しばらく、その横顔に見惚れてると
大神は、パタンと本を閉じた。

慧「ミステリ作家は犯罪者じゃないよな。」

私が見つめてた事、バレたかも?って
心配したけど、大神は訳の分からん事を
言い始めた。
< 44 / 488 >

この作品をシェア

pagetop