甘い恋には程遠い
私的には結構、意を決して話したのに
何でもない風に大神は聞き返した。
桃花「何でって…私の話聞いてた?」
慧「聞いてたし、長々と
訳分かんない事言ってるけど…
別れるって誰が決めたの?成瀬?」
桃花「せやけど、東京と大阪やで?
新幹線で2時間半はかかんねんで?」
慧「だから、別れるの?
遠距離になるから別れるって事?
少なくとも俺は、別々の道に
進んでも成瀬とは
付き合う気でいるんだけど。」
桃花「でも、なかなか
会われへんねんで?」
慧「会えないくらいで別れるのなら
俺たちはその程度だって事だよ。」
ずっと悩んでたのに。
大神は飲み物のオーダーみたく
軽く受け流した。