甘い恋には程遠い

人を殺す事を考える事が当たり前って
それは絶対におかしい。

せやけど、前よりは大神の気持ちが分かる。

お姉さんが亡くなって傷付いて…
見知らぬ人からの攻撃的な言葉に
また、傷付いて…。
たった9歳の子供の心についた
傷の深さはどんだけのものやったんやろ…

そう考えると黙るしかなかった。

慧「あのさ、話した俺が
悪いんだけど。普通に
しててくれたらいいから。」

桃花「普通って?」

慧「今まで通り、ウザイくらいの
お前でいいから。俺の事は俺が考えるから。
お前が考えたってどうにかなる事でもないから。
そういう態度、取られる方が迷惑なんだけど。」

それは、私に出来る事は
もうないって事なんかな?

でも、実際そうやねん。
私に出来る事なんて何もないねん。

大神の気持ちは大神だけのものやから。
私がどうこう出来る訳ちゃうねん。

…それが、事実やねん…。
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