甘い恋には程遠い
ああ、もう…ほんま何やってんねやろ。
あれから、一恋とは一言も話さんと
仲直りも出来へんまま今日が終わってしまった。
明日、ちゃんと一恋に謝ろ。
そう心に決めて、教室のゴミを
ゴミ捨て場に捨てて教室へと戻ると
扉の向こう側から
クラスの男子が話す声が聞こえてきた。
生徒「とりあえず成瀬は有り得へんやろ。
あいつお節介やし魅力ゼロやん。」
自分の名前が聞こえてきて
扉に伸ばした手を引っ込めた。
生徒「確かに。恋愛対象外やな。」
生徒「てか、もうオカン
みたいな感じやん。成瀬って。
教室におったら楽しいけど
2人でおるのはキツイわ。」
生徒「あいつの声
めっちゃ大きいもんな。
隣であのボリュームはキツいな。」