甘い恋には程遠い

桃花「…ごめん。」

謝る事しか出来へんかった。

大神を振り回して…ごめん。
何にもしてあげられへんくて…ごめん。
説教してごめん。避けてごめん。
色んな意味の、ごめん。

今の大神に向ける言葉は
ごめん以外見つかれへんかった。

謝る私をしばらく見つめてた
大神は、いや…うん…と
言葉を続けた後にまた黙って
私の事を見つめてた。

もちろん私はエスパーやないから
大神が今、何を言いたいんか
分かる訳なかった。

慧「俺もごめん。言い過ぎた。」

桃花「いや、私が悪いねん。
せっかく大神が庇ってくれたのに
余計な事言ってごめんな。」

多分さっきよりはちょっとだけ
明るい感じで言えた思う。
いつも通りの私…いうか…