甘い恋には程遠い
慧「そうじゃなくて。この間。
屋上で成瀬に言った事。
あんな言い方はなかったんじゃないかって
…本当は…ずっと反省してた。
でも、避けられるし、話しも出来ないし
まあ、じゃあそれでいっか。って
思ってたんだけど、うん。
やっばり…ちゃんと話せて良かった。」
桃花「いや、もう…ほんまごめ…」
私がもう1回謝ろうと思ったら
大神に遮られた。
慧「上手く気持ちを伝えられるかは
正直、分からない。俺は成瀬みたく
器用じゃないから。でも、聞いて欲しい。」
桃花「うん。」
慧「今まで通りがいいんだ。
腫れ物に触るみたいな扱いは
もう散々受けたから。
姉の自殺を知って…皆から
哀れまれられたから。
もうそんな瞳には慣れたから。
成瀬とは今まで通りでいたいんだ。」