甘い恋には程遠い
翌日、私と大神は靴箱の
物陰に隠れながら、その人物を待った。
慧「あのさ、何で俺まで
付き合わなきゃならない訳?」
桃花「そもそも喧嘩した原因は
大神なんやから、見守るんが普通やろ。」
慧「違うだろ。そもそもの
原因はお前だろ。人に気なんて
遣えないくせに、変な気遣いして
空回ったお前の責任だろ。」
桃花「もー、うるさいなあ。」
大神と言い争ってたら
一恋が靴箱に来て、ちょっとだけ緊張した。
何て声掛けようって迷った。
慧「行かないのかよ。」